お墓において、ご遺骨を納め墓石を支える空間を「カロート」と言い、1〜3段まであります。

cemetary-1024x512 納骨について

納骨は、四十九日や一周忌法要と同じタイミングが一般的です(お墓については別記事にて)が、火葬当日や当面自宅に安置する方もいらっしゃいます。

お墓が立つ墓地の地形や場所、お墓に収める骨壷の数、購入されるお墓の内容などにより、上の図の左から2番目のように、1カロートでもご遺骨を納める場所が地面の下になる場合もあります。いずれのお墓においても、雨対策で「水抜き」が施されるため雨が降ってもご遺骨は大丈夫だと思われるかもしれませんが、水抜きが機能しない程の雨量がカロート内に流れ込んでしまうと、カロートの底に水がたまってしまい、骨壷が倒れご遺骨がカロート内に散乱・混在してしまう可能性があります。

墓地自体が冠水することは滅多に無いとは思いますが、カロートが地面の下にもあり、一番下にご遺骨がある場合は対策が必要です。簡易的ではありますが、水抜きを塞がないようにしつつ「コンクリートブロック」を置き、その上にご遺骨を置くと一先ずは対策としては良いかと思われます。もしも気になるようでしたら、お墓参りの際にご確認頂くか、左から二番目の形のお墓であれば、墓地を管理されている方にご相談頂き(石板の)蓋を開けてもらうように依頼をします。カロートが地面の下では無いものであれば側面が扉状になっているため開閉は可能ですが、地面の下にカロートがある場合は石板上になっており人の力では持ち上がらないため、管理の方が吸盤上のもので開けることになります。

納骨後、骨壷を入れていた「骨箱」を墓地の管理者の方に処分していただくか、持ち帰った場合はハンマーで分解し可燃物として出します。