kazokuso_flow_7-9-1024x213 家族葬の内容と流れ【3】

7. 葬儀告別式

通夜と同じように導師(菩提寺の僧侶)にて読経が行われ、その後に喪主あるいは代理(親族など)の方が挨拶を行います。挨拶が終わったら、棺が祭壇の前に移動されます。祭壇のお花や一緒に入れるものなどを棺の中に入れながら、お別れをしていきます。この後に棺の蓋を閉めてしまうことや、故人様の最期の姿を見るお別れの場面でもあることから、一番悲しい光景となるでしょう。お別れが終わったら、ご遺族やご親族で棺の蓋に手を添えて閉めます。

8. ご出棺

御位牌(仮位牌:または白木位牌とも言います)は喪主、遺影と骨壷は近親者が持ち、棺は霊柩車の方向へと移動します。霊柩車に棺を乗せる際にも手伝いが必要となります。最後に、霊柩車に向かって参列者が手を合わせ、喪主や遺影を持った近親者は霊柩車へ乗り、火葬場へ出発します。火葬場へ同行する方は、これに続きます。余談ですが、仮位牌は忌明け法要(三十五日または四十九日法要)の際、菩提寺でお焚き上げしていただけますので、読経後などにお渡しするとよいでしょう。

9. 火葬

火葬場に着いたら、霊柩車が火葬場入り口付近に停車し、係の方が棺を乗せる移動台を持ってきますので、これに棺を乗せます。この前後に火葬許可証と骨壷をお渡しします。その後、最後のお別れをし荼毘に付されます。火葬(開始)のボタンをご遺族が押すこともできますが、お辛いと感じる場合は火葬場の係の方にお任せしても問題ありません。

  • 骨壷について:骨壷は2寸〜尺寸があり、瀬戸焼や信楽焼など、骨壷の絵柄を含めて様々な種類があります。以前は、西日本では6寸(一部収骨)、東日本では7寸(全収骨)で異なっていましたが、西日本でも全収骨の要望があり、7寸の骨壷が選べるようになりました。それぞれのサイズについてですが、
分骨・手元供養用2寸高さ7.5cm×直径6.5cm
2.3〜2.4寸高さ8.5cm〜×直径7.0cm〜
3寸高さ11.0cm×直径9.5cm
4寸高さ14.0cm×直径12.5cm
納骨用5寸高さ17.5cm×直径15.5cm
6寸(西日本で主に使用)高さ20.5cm×直径18.0cm
7寸(東日本で主に使用)高さ25.5cm×直径22.0cm
8寸(改葬等で合同にする際)高さ28.5cm×直径25.5cm
尺寸(改葬等で合同にする際)高さ34.0cm×直径31.5cm

となっています。前述の通り、西日本でも全収骨を希望する場合は7寸にします。葬儀社のカタログ等でも5寸〜7寸のサイズを主に記載していますが、最近では手元供養の仏壇も広まってきており、それに合わせて手元供養をしたい場合などは、分骨・手元供養用も合わせて購入することになります。骨壷に火葬できない故人様の愛用品(メガネなど)を収めたい場合は、7寸にしておくのが無難です。手元で供養(ご自宅の仏壇などで供養)をしたい場合は、分骨用の小さな骨壷(2寸)や、最近では、分骨用・手元供養向けの様々な形をしたミニ骨壷や、身につけるタイプのアクセサリー(遺骨ペンダントなど)様々なものがあります。

火葬中は控室等で待機し、火葬が終わったら収骨室に向かいます。係りの方の指示に従い骨壷へと収骨し、生前着用などされていた愛用品などは最後に入れます。骨壷の蓋を閉めた後は骨箱に入れ、忌明け法要(三十五日法要または四十九日法要および納骨)まで、自宅にて保管します。